赤坂アカ先生と横槍メンゴ先生のタッグのマンガ【推しの子】が、全166話でついに完結を迎えました。
アニメ版が社会現象的ヒットとなり、実写版のドラマ、映画の公開も年内に控えている大人気作ですが、その終盤の展開は賛否を巻き起こしているようです。
今回は、なぜ【推しの子】の最終回がひどいと言われているのか、理由について調査しました
【推しの子】最終回がひどいと言われる5つの理由がヤバい!
ミステリー要素と業界ものの魅力が詰まったストーリーで、漫画もアニメも大ヒットした【推しの子】。
しかし、最終回を読み終えた読者からは、「良かった」という声はもちろんあるものの、「ひどい」と言った感想も多く寄せられているようです。
なぜ【推しの子】の最終回がひどいと言われているのか調査したところ、以下の5つの理由が考えられました。
①伏線が未回収だから
②ハッピーエンドじゃないから
③有馬かなの扱いが雑だから
④キャラクターの心理描写が不足しているから
⑤打ち切り感がすごいから
以下ネタバレを含みます。
①伏線が未回収だから
1つ目の理由は伏線が未回収だからです。
物語を通して提示された多くの謎や登場人物の背景が、最終回で十分に解決されませんでした。
特に、読者が疑問に思っていた
・アクアとルビーの転生理由
・アイのビデオメッセージ(ルビーの分が未公表)
・ツクヨミの正体
など、重要な要素が明確に説明されないまま物語が終了してしまいました。
これにより、多くの読者が「何のための転生だったのか?」という疑問を抱いたまま物語が終わってしまったのです。
あと推しの子の最終回あれはなんなん??伏線は放棄するスタイル??
— takesix (@takesix3104) November 17, 2024
推しの子を最初から読み返してみた。やっぱり最後とっ散らかっててこれで終わりって感想は変わらなかった。ルビー宛のDVDの内容とかツクヨミって何だったんだとか?読者側が気になってた事お構いなしに幕だけ降ろされた様な…ミステリーモノとして読むなら伏線回収してくれても良いでしょうに。
— らっぱ (@rappadayo) November 17, 2024
確かにツクヨミの存在など、モヤモヤが残りますね・・・
②ハッピーエンドじゃないから
2つ目の理由は、ハッピーエンドじゃないからです。
ルビーやアクアなどの主要キャラクターだけでなく、「苺プロ」に所属するメンバーなどのサブキャラクターも含めて、誰一人として満足のいく結末を迎えられなかったことが、多くの読者から「救いがない」と批判される要因となりました。
推しの子、終盤は本当に残念だったな…… あと最初からアクアは死亡ENDだったんやと思うとちょっとしんどい個人的に……
— めいこ@ソラさんウミくんリクくん🐈 (@biblio11189) November 13, 2024
特にルビーは母や兄を失い続ける運命にあり、その悲劇的なストーリー展開に対して「救済があってもよかった」と感じるファンが多くいたようですね。
アクアの死亡はまさかの展開でしたが、中には納得したという声も。
推しの子最終話気になって明日仕事なのに寝れなくて読んじゃった!
— 虎桐ツキ@Vtuber【10月から頑張る】 (@My43B28ybxVvks6) November 13, 2024
良いね
アクアは事件がバレないように準備に準備を重ねてカミキ顔負けの嘘で『大切な人の引退ライブ』を作り出し
冬の海水で死亡推定時刻ずらしを行い
見事なまでの復讐を果たした
そしてルビーは嘘で武装し輝く
まさに最高の嘘だった
カミキヒカルへの見事な復習だったと称賛する声もありますね!
ファンの間では、【推しの子】は”嘘”がテーマではと言われているため、アクアは最後まで周囲の人間に対して嘘をつき通していたのかもしれません。
③有馬かなの扱いが雑だから
3つ目の理由は、有馬かなの扱いが雑だからです。
アクアに思いを寄せていた有馬かなですが、アクアの死体にビンタをしたことでSNS上では「有馬かな」がトレンド入りし、大炎上してしまいました。
ごめんまじで死体にビンタはほんとによくないと思うよ有馬かな。
— からす🤐 (@Momorisu2525) November 6, 2024
どんだけ相手を思ってだろうがほんとに良くないと思うよ。倫理的に。ほんとに。
え…???
作者の掌の上で転がされて可哀想な
— くちなだ (@kutinadasan) November 7, 2024
有馬かな
「仏様にビンタをする」という行為が倫理的に考えられない、と批判されているようです。
有馬かなというキャラクターが読者に愛されていたからこそ、アクアと結ばれなかった挙句に亡くしてしまい、ビンタをさせたことで作者に対して「有馬かなの扱いが雑すぎる」と怒りを覚える方も多かったようですね。
『父親に逆恨みで殺された被害者』を、『悲しんでる遺族や元恋人』の前で、『ただの友人の片思い女』が、遺族ぶってトークハット着けて遺体ビンタして献花荒らしました。
— 絽樹丁督 (@_locky_tt_) November 7, 2024
取り乱した理由は【好きだと伝えられなかったから】で、ビンタした理由は【生前宣言してたから】です。
擁護不可能やろ有馬かな
アクアにビンタした理由としては、生前に「死んだらビンタしてやる」と言っていたからですが、
やはり本当にビンタをしたことで読者には衝撃的だったのかもしれませんね。
④キャラクターの心理描写が不足しているから
4つ目の理由は、キャラクターの心理描写が不足しているからです。
「今日はあまくちで」編、舞台「東京ブレイド」編では登場人物の丁寧な心理描写が描かれていましたが、
終盤は特にルビーやアクアの心情変化が十分に描かれず、読者は行動や選択に対する理解を深めることができませんでした。
このため、キャラクターたちの内面的な葛藤や成長が感じられず、物語全体への没入感が損なわれてしまったのだと思われます。
推しの子可愛くて魅力的な女の子のキャラクター多くて大好きだったんだが、最後雑に扱われるわ救済はないわもう何がなんだかよく終わらんうちに終わったわ。
— ゆう🐰 (@picako_s2) November 17, 2024
まだショックを引きずっている…
推しの子最終話読んできた
— Gran (@Grandayoooo) November 15, 2024
①何日か経ったからなのかそんなに酷評されるような終わり方、というふうには思わなかった
でもカミキと相討ちになった辺りからの展開が結構雑なところあってこの着地するならルビーが立ち直るまでの過程もっとちゃんと描いて欲しかったなってのはある
大事なラストこそ、人物の心情は丁寧に描いてほしかったですね
⑤打ち切り感がすごいから
5つ目の理由は、打ち切り感がすごいからです。
先述したように、終盤は物語全体が急激に進行し、キャラクターたちの内面的な葛藤や成長が十分に描かれないまま結末を迎えてしまいました。
このことから、「最後が雑」「打ち切り感が強い」との意見も多く見られたのです。
投げやりとか早く終わらせたかったんじゃないのみたいな下手な締め方とか散々に言われてるからね
— ゆき (@yuki_mint0) November 15, 2024
ファンいっぱいいる推しの子なのに良かったってポストみた感じ無かったし
来年春新連載だから雑にした感あるとかも…
まぁ読者が満足いく終わりではなかったみたい
推しの子の最終回えらい荒れてるなと思って見てみたらこれは確かにヤバいなw
— M9 (@m9_buck) November 15, 2024
バッドエンドは嫌いじゃないけど、これは明らかにぶん投げてる。
流石に感情の描写が雑すぎ。
多分、作者がとうの昔に作品への愛着を失ってて、既に次回作の構想やキャラクターに意識が向かっちゃってるんだろうな〜。
SNSの意見の中には、「来春から新連載が始まるから、次回作に意識が向いてしまっているのでは?」との声もあります。
【推しの子】の作者である赤坂アカ先生は、2025年春から新連載する漫画が決まっています。
新連載は、赤坂氏、あおいくじら氏、4人組の漫画家ユニット・アジチカ(『終末のワルキューレ』作画)が制作チームを結成し、内容はメルヘンな世界で繰り広げられる王子様とお姫様の愛の物語となる。
引用:ORICON NEWS
このため、次の作品に向けて終盤が駆け足になってしまった可能性がありますね。
また、赤坂アカ先生はインタビューで「おもしろい作品であるうちに終わらせないといけない」と語っていました。
――以前のインタビューでは「メンゴ先生を『【推しの子】』で長く拘束するのには気後れがある」といった旨の発言をしていましたよね。
もちろんそれもあります。メンゴ先生は一人で描ける方なので。『【推しの子】』はそもそも僕がメンゴ先生に頭を下げて、お願いして始めた部分がありますから。なので、『【推しの子】』はそういう点では「僕の自分勝手」と思っている部分はあるんです。
だからこそ、おもしろい作品であるうちに終わらせないといけない。「読者にとっても、メンゴ先生にとっても、いい作品で終われるようにしたい」という気持ちはずっとありました。
引用:集英社オンライン
作画を担当している横槍メンゴ先生を「長く拘束するのは申し訳ない」と話していたことからも、初めから長く連載するつもりはなかったのかもしれませんね。
「週刊ヤングジャンプ」で2020年4月から連載が始まった【推しの子】は約4年半で幕を閉じました。
【推しの子】最終回の構成は赤坂アカの考えだった?
賛否両論ある【推しの子】の最終回ですが、構成はやはり原作者である赤坂アカ先生が考えたとインタビューで語っています。
赤坂アカ先生(以降赤坂先生):ありがとうございます。7巻でも舞台編が展開され、その後サスペンスパートへと移っていきます。そして実は物語の結末についてはすでに決めていて、そこへの展開を作者側も楽しみながら書いています。
横槍メンゴ先生(以降横槍先生):あれ、なんとなく「こんな感じかな?」っていう話は聞いた気がするけれど、結構悩んでたよね? 万が一、今アカ先生が執筆を続けることができない状態になったら、私、『【推しの子】』を続けられる自信がないよ(笑)。
赤坂先生:あれ、言ってなかったっけ? ちょっと待って、今メッセージで送るね!
横槍先生:うん、お願い!
赤坂先生:……………送ったよ!
横槍先生:ありがとう!…………え、これで行くことに決めたの?!
赤坂先生:うん! これに決めた!!
栗俣:とても気になりますが、聞きづらいですね(笑)。
横槍先生:さきほど万が一の話をしましたが、もしも本当に私がアカ先生の代わりに『【推しの子】』を書き続けて物語を完結させるようなことになれば、読者のみなさんには声を大にしてこう言いたいです。「これは、アカ先生が考えたことです!」と(笑)。
引用:TSUTAYA
作画を担当する横槍メンゴ先生とこれまでの話の構成も話し合いながら進めてきた【推しの子】ですが、
物語の結末は作者の中で決めていたようですね。
さらに、赤坂アカ先生は作品を作る際、ターゲットを絞って書いているのだそう。
赤坂先生:そうだね。あと、僕はターゲットを絞って「この人に届けるんだ!」という明確な意思を持って描くことが多いんですよね。
実は今回の『【推しの子】』ってメンゴ先生をターゲットにしていて、誰よりも夢中になってもらいたいという思いを持って描いてるよ。
引用:TSUTAYA
今作の【推しの子】のターゲットは、一緒に作品を制作する横槍メンゴ先生をターゲットにされていたとの事です。
ターゲットが絞られているからこそ、刺さる人には刺さるし、納得がいかないと思う人がいるのも仕方のないことなのかもしれませんね。
だからこそ賛否両論の声があって当たり前なんですね!
【推しの子】最終回に対するSNSの反応まとめ
推しの子第2巻より。最終回の感想を述べるファン達を見た私(オブラートに包んだ表現) pic.twitter.com/apZ16WF8rd
— ユリノエ (@LLLwalovely) November 16, 2024
実際に【推しの子】の最終回を読んだ読者からはどのような反応があがっているのでしょうか。
一部ですがご紹介していきます。
昨日旦那の推しの子最終回読了後の感想が気になって、まだ読んでない話一気に読んだんだけど… ネタバレも配慮した上で一言だけ言わせて、かなちゃあああああん!!!!有馬かなちゃん!!!!!!!!!!最終回云々よりもかなちゃんに泣いたわ!!!!!!!
— おとうふ (@ot_f06031) November 18, 2024
遅ればせながら推しの子の最終回を見た
— 黒雲 (@YjkjZwgkYN4sPgH) November 18, 2024
…色々と言われている最終回に対して、身構えながら読み始めたから 強い不満とかは抱かなかったけど いつでもたどり着ける様な普遍的で浅めなアイドル論に帰結したのは物足りなかったし 誰かを犠牲になるエンドが推しの子に合わないとは思ったよね…#推しの子
推しの子の最終回が大炎上大炎上って令和のアイドルまんがなんだからそりゃあ最後の最後に作品自体が大炎上ってもう完璧なオチでさすが早々と伝説作った令和マンガって感想しかないが
— 如庵(チラ裏) (@joaomatsunaga) November 18, 2024
推しの子(ネタバレ)感想。
— りえ (@erythrina_v) November 18, 2024
よいルビーエンドだった。
ゴローアクアにとって、一番の推しの子は、さりなちゃんであり妹だったのね。
大きな悲しみと闇を知ったルビーは、より強い光を放ち、打ちひしがれた誰かの心を救う…繋いでいく光。
最終回のルビーが、アイにそっくりな嘘つきの笑顔で泣ける。
推しの子最終回
— らい (@Raile1231) November 18, 2024
結構叩かれてたみたいけど俺はああいう結末も好きだ
学生時代は色んなアニメや漫画を読んでて
— 越垣 多無(こえがき たない)⚡📢⚡@コラボのお誘い大歓迎Vtuber (@KoegakiTanai) November 18, 2024
色んな最終回を観てきたけど
久しぶりに、
最終回を読んだあとに
胸がざわつく思いをしています。
それ程に良い作品でした。
推しの子に感謝🙏
賛否両論ありますが、色々な感想が寄せられるほどに愛されていた作品だということが伺えますね。
漫画は完結しましたが、これからまだアニメや実写ドラマが控えているため、色々な視点で見ることが出来そうですね。
アニメや実写ドラマで伏線回収される可能性もあるかもしれません⁉
まとめ:【推しの子】最終回がひどいと言われる5つの理由がヤバい!打ち切り感がすごい⁉
今回は、【推しの子】の最終回がひどいと言われている理由について調査しました。
作者がターゲットを絞っていたこともあり、刺さる人とそうでない人に分かれてしまったことも要因の一つだったのかもしれませんね。
大人気作品だったからこその意見だと思いますが、赤坂アカ先生の作品はいつも話題を呼ぶ作品ばかりなので、次回作にもぜひ期待したいですね!
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